空港周辺環境事業実績
平成27年度の空港周辺環境整備事業実績について、空港別に整理すると以下のとおりである。
コンテスト方式による採択事業
コンテスト方式による「空港周辺地域活性化事業」、「空港利用促進事業」応募事業の採択結果
◆採択・準採択・佳作に選ばれた提案事業について
松山・高知空港(申請者:松山空港利用促進協議会・高知県航空利用促進協議会)
事業名及び事業概要 |
◎松山空港・高知龍馬空港が連携した四国西南部地域への誘客促進事業
平成28年度に愛媛県の「えひめいやしの南予博 2016」、高知県の「2016 奥四万十博」が、ほぼ同時期に四国西南地域で開催されるほか、翌29年度の「愛顔つなぐえひめ国体」では、一部の競技が高知県でも開催されることとなっている。
この機を捉え、両県の空港が共同で、松山・高知の相互インアウトによる航空便と陸上交通(鉄道・バス)が連携した誘客策を実施することにより、交流人口の拡大を通じた地域の活性化を図る。
松山空港と高知龍馬空港の相互インアウトによる航空便の利用を促進するとともに、県外客に一度の来訪で両博覧会と周辺エリアを周遊してもらえるよう、陸上交通(鉄道・バス)と連携した誘客策を実施し、各交通モード(航空機+鉄道+バス)の利用促進と広域観光の振興を図る。
さらに、より多くの県外客を誘致するため、航空会社の系列旅行社や大都市圏の大手旅行社による旅行商品の造成と販売を支援するほか、空港ビル施設使用料の免除により、松山・高知の相互インアウトに資する新規路線の開設を目指す。 |
採択結果 |
採択 |
主な評価コメント |
- ほぼ同時期に「えひめいやしの南予博」「奥四万十博」が開催されるのを機に、愛媛県と高知県の両県共同企画で取り組んでいる点と、具体的な効果が見込まれる点等が評価されました。
- 松山と高知を公共輸送機関やレンタカーの他旅行商品等も用いて、総合的に結び付ける企画である点も評価されました。
- イベントを活用するため持続可能性に疑問があり、効果を持続するための工夫が必要です。
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執行方法について |
- 助成金
初年度:2,400万円(申請額通り)
2年目:2,400万円(申請額通り)
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詳細 |
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東京国際(羽田)空港(申請者:大田区)
事業名及び事業概要 |
◎Haneda Innovation GateWay Project(仮称) 大田区は、優れた技術を持つ中小企業の集積地として知られているが、区内工場の減少などにより世界でも有数な機械金属加工ネットワークの機能低下が危惧されている。そのような中、羽田空港沖合展開による空港跡地第1ゾーン整備計画の一環として産業交流施設及び実施事業の検討を行っており、その中から早期に着手可能な以下3事業を先行・試行実行する。 @羽田空港の国内外のハブ機能を活用した地域間ネットワークを構築し、地方空港立地地域をはじめとした各地域の企業の研究開発部門を羽田空港周辺地域に立地誘導して、高度な技術を有する区内企業との連携を促し、新製品、新サービス、新技術の創出、新規事業、新分野進出など産業イノベーションを進める。 A企業誘致を図るための基礎的受け皿としての立地適地の不動産情報を収集、整備、発信して、新製品開発等に意欲のある企業を発掘し、研究開発拠点の誘致活動を進める。併せて、起業・ベンチャー支援事業を展開して産学間連携等の参加者を増やすことにより、産業イノベーション発現の機会の拡大を図る。 Bこれらに参加する企業、大学、研究機関等の事業企画の中から「協創プロジェクト」を組織し、事業の成功率を上げるための専門家、コーディネーターによるハンズオン支援を積極的に行う。これらの3事業を総合的に展開することにより、成功企業群の新分野進出等を進め、区内をはじめ誘致企業の出身地元経済への波及効果の還元を図る。 |
採択結果 |
準採択 |
主な評価コメント |
- 羽田空港跡地利用計画としての大きなプロジェクト計画の一環として、羽田空港のハブ機能を活用した企業誘致及び起業支援事業を行うことにより、空港周辺地域及び地方の活性化を図るとの取り組みについては新規独創性が評価されました。
- 事業内容において、跡地利用に関わる部分と跡地に直接関係しない事業部分とが混同した計画となっています。
- 具体策やその具体的な効果等が明確に示されていませんでした。
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執行方法について |
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詳細 |
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小松空港(申請者:小松空港協議会)
事業名及び事業概要 |
◎ビジネス利用者支援による小松羽田便の活性化 〜小松羽田ビジネスサポート事業〜
羽田便を利用する企業に対して支援を行うことで、ビジネス客の利用を促進する。
○小松・羽田便ビジネスサポートキャンペーン事業
小松羽田便の利用を宣言する企業に対し
・空港利用の際の特典の付与
・利用回数に応じた特典の付与 |
採択結果 |
佳作 |
主な評価コメント |
- 北陸新幹線の開業に伴う東京便の需要減少傾向に対する危機感から需要増策としてビジネス客に特化した各種取り組みについてターゲットも事業内容も明確な点が評価されました。
- 単に石川県のみの事案ではなく、空港ビルを始め、空港近郊市町村、隣接福井県などの関係機関との共同取り組みとすることが必要であると考えられます。
- 特典の効果がどの程度かは未知数であり、事業が終了後の効果の継続性には疑問提起がありました。
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執行方法について |
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詳細 |
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高松空港(申請者:高松空港振興期成会)
事業名及び事業概要 |
◎高松空港ゲートウエイ機能強化事業
高松空港の更なる機能強化により、空港及び周辺地域の活性化を図ることを目的として次の事業を行うもの。 T.高松空港ネットワーク充実強化事業 @ トライアルチャーター便(新規路線含む)の着陸料支援等の就航サポート A 路線PR及び利用促進活動サポート U.高松空港サービス機能強化事業 @ 空港サービスカウンターの機能強化 A 空港ビル内へのトライアル出店の支援 |
順位 |
佳作 |
主な評価コメント |
- 今までの取り組みから海外からの旅客増進成果を踏まえ、更なる「空港ネットワーク充実強化事業」(トライアルチャター便への就航サポート)への取り組み事業については理解できます。
- 事業の効果についての評価は分かれたものの、持続可能性について評価されました。
- 「空港サービス機能強化事業」については、空港ビルが主体的に実施すべき事業と考えられます。
- 助成終了後の持続可能性には疑問提起がありました。
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執行方法について |
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詳細 |
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◆採択及び準採択されなかった提案事業について
今回選ばれなかったその他の事業については、関係者との調整不足、プロジェクトの具体性・実現 可能性の低さ等についての評価コメントがありました。
本事業は、申請済の通常の空港利用促進事業または空港周辺活性化事業の申請内容の全部または一部を差し替えて、空港利用促進事業(限度額:1,200万円)または、空港周辺地域活性化事業(限度額:1,200万円)として申請することができます。