空港振興・環境整備支援機構助成事業

環境整備事業助成に関する第三者委員会

平成26年度第1回委員会

概要
開催日時 平成26年7月10日(木) 14:00〜16:20
開催場所 一般財団法人 空港環境整備協会 会議室
委員 委員長 杉山 雅洋(早稲田大学名誉教授)
委員 小澁 高清(日本公認会計士協会東京会/公益法人委員会 前委員長)
委員 松下 勉(前伊丹市長)
特別委員 庄司 郁(石川県企画振興部次長)
特別委員 森永 勝(広島県土木局空港振興課長)
特別委員 森 博之(熊本市環境政策課課長):天候不良により欠席
オブザーバー 櫻田 薫(国土交通省航空局航空ネットワーク部航空ネットワーク企画課 専門官)
オブザーバー 油谷 勝章(国土交通省航空局航空ネットワーク部環境・地域振興課 環境・地域振興調整官)
出席者 一般財団法人 空港環境整備協会
 岩崎 貞二(会長)
 小笠原 博通(環境整備部長)
 大沼 保憲(環境整備部長代理)
 内ヶ嶋 勇治(環境整備部企画課長)
 永里 孝弘(環境整備部整備課長)
1、議題1,「平成27年度事業の要望書作成に関する事項(案)」について

協会から、議題1に関する資料に基づき説明した後、次のような質疑応答がありました。

(委員)   消防車・救急車等整備事業の限度額について、助成申請が多すぎると限度額、助成率を低減調整することになるのか。また、助成率が90%以内,80%以内とあるが、以内に収める時の規約はあるのか。
 自治体の予算に関わることであるので、市(自治体)が困らないか。地方自治体とは協議して、十分理解をさせてもらいたい。
  従来の環境整備事業とコンテスト方式の事業等のスケジュールと第三者委員会との関わりがはっきりしないが。
(委員長)   消防車・救急車等整備助成については、助成率、助成限度額の低減があり得る事を承知の上で、申請して下さいということになるのか。
(協会)  平成26年度の事業助成申請においては高額な要望結果となりましたことから、出来る限り広く要望に応えたいとの対応策として、消防車・救急車等整備が複数要望があった場合等は、関係地方公共団体へ説明等を行った上で助成率の低減等を実施してきました。今年も同様の対応も有り得ます。助成率を「以内」としているところは、基本的には90%・80%での対応となります。(地域活性化事業)のなかには、定額・少額の事業助成申請のものもあり、それらの要望については「以内」での対応となることもあります。
 スケジュールと第三者委員会の関わりにつきましては、10月下旬にコンテスト方式の採択を「第三者委員会選定分科会」(利害関係者にあたる特別委員を除く)を開催、従来の環境整備事業助成申請につきましては12月上旬に「第三者委員会」(特別委員を含む)を開催致します。
(委員長)  従来の環境整備事業助成申請に関するヒアリングは、数日掛けて行うのか。
(協会)   ヒアリングは昨年度は行いませんでしたが、例年は、申請額の大きい事業、非定型的な事業を中心に、地方公共団体との日程調整の上、1事業2時間程度とし数日間実施してきましたので、今年度も同様に行いたいと考えております。
(委員長)   コンテスト方式は額が大きいので、多数の応募のある可能性があると思われるが、ヒアリングを応募事業全て行うのか、ある程度数を絞って行うのか、現段階での考え方をお聞かせ願いたい。
(協会)   ある程度書類審査等で絞り込んでの実施になると思われますが、できる限りお話を聞いた方がよいと思っていますので、進めながら考えていきたいと思っています。
(委員長)   この種の事業案件について他機関での事例を参考までに紹介すれば、額の大きい案件については、一次・二次審査があり、一次審査を通過した案件については、プレゼンテーションを行ってもらっているが、アイデアを把握する事が大事なので、事務局だけでなく第三者委員会選定分科会でのプレゼンテーションを検討されてはよいのではないか。
(協会)   事務局で3〜4事業に絞って、「第三者委員会選定分科会」でお話を聞く方がよいと思われますので、検討致します。
(委員)  新規のコンテスト方式による事業等により従来の事業が圧縮されるのか。
(協会)  新たなニーズに対応した空港の利用促進、空港周辺の活性化活動事業に重点的な支援と考えていますが、従来型の環境対策(整備)事業も協会の使命と思っております。
(委員)  環境整備の経費には地方公共団体の負担もあり、圧縮されると地方公共団体によっては負担できなくなる懸念と、内示が12月下旬だと(地方公共団体の)予算が固まる時期であり、対応しづらい面もあるが。
(協会)  従来型の環境整備事業とのバランスが大切で、早めに(内示等)説明できる状況であれば、早めに連絡するように致します。
(委員)   コンテスト方式と従来型の環境整備事業とで、助成率が同じであるが、(コンテスト方式に)もう少し手厚い支援の考慮をされなかったのか。
  また、コンテスト方式での不採択事業を従来の環境整備事業への再申請の場合、限度額1千万円が適用となるのか。
(協会)   事業費が大きい方がよいのではと配慮しました。助成率につきましては、90%は3ヶ年の特例措置であり、80%が本来でありますことから、コンテスト方式も従来に合わせ80%とすることとしました。
 また、再申請の場合の限度額1千万円については、1千万円を超えて申請できます。なお、助成額については「選定分科会」において議論をしていただくこととなります。
(委員長) 議題1「平成27年度事業の募集に関する事項(案)」については採択するということで了解させていただきたいと思うがいかがか。
(委員)  異議なし。
2、議題2,コンテスト方式による「空港周辺地域活性化活動・空港利用促進事業」募集要項について

協会から、議題2に関する資料に基づき説明した後、次のような質疑応答がありました。

(委員)  単年度3千万円で3ヶ年の事業を認めるなか、単年度で3千万円を消化できない場合など、単年度毎の事業精算をどう行うのか。
(協会)  単年度毎の事業計画に基づき、完了事業分の精算で実施して行くこととなります。
(委員)  3ヶ年一括採択となるのか、3ヶ年間担保されるのか。
(協会)   (協会の事業は)基本的に単年度主義であること、また、修正・変更もあると思われますので、2年目以降も引き続き申請して頂くこととなります。
  また、2年目以降に事業変更や経費負担の関係等で辞退もあり得ますので、100%の担保はできませんが、ほぼ担保(99.9%)されると考えています。
(委員長)  2年目以降も申請を行うということであれば、「募集要項」に明記して頂きたい。
(協会)  2年目以降も申請をして頂く旨を「募集要項」に明記致します。
(委員)  評価の示唆があれば申請者は申請しやすいが、どの様な視点・観点で評価するのか。
(協会)  (評価の指標を示すと)提案内容が制約されてしまう可能性がありますので、評価基準等については、初年度の提案状況を見て、次年度に検討したいと思います。
 なお、提案内容については、組み合わせにとらわれず、幅広く自由な発想で、自主性、新規性のある事業の応募を頂きたく思います。
(委員長)  (新規事業として)コンテスト方式による地域活性化・利用促進事業の新たな提案事業を募集するのであるから募集要項の表現にもっと「新規性、独創性」等を申請者に求める表示をした方がよいのではないか。
(協会)  初めての取組でありますので、27年度については、「新規性、独創性を重点的に評価します。」等を応募要項に明記致します。
(委員長)  どの様な表現の記載とするかは、委員長と事務局とで整理することとします。
(協会)  募集要項、基本方針等の表現、記載を、見直すことに致します。
(委員長)  不採用理由を問われる場合回答するのか、また、額が大きいのでコンサルタントを活用することも考えられるが、これを認めるのか。
(協会)  不採用理由の対応については、統一的に事務局で行うこととします。
(委員)  不採用提案の再申請の資格は、すべてにあるのか。
(協会)  再申請の資格は、すべて(の提案)にあります。
(委員)  再申請する場合、従来の環境整備事業助成申請ものと再申請のものに優先順位を付けた方がよいのではないか。
(協会)  事務局としては判断しやすいので、再申請時に優先順位を付けてもらうことと致します。
(委員)  新規事業が従来事業を圧迫するのではないか。環境事業の予算総枠を確保する方法はないのか。
(協会)  協会の収支を考慮し、経費節減等の(自主)努力を行いつつ、環境整備事業を進めてまいりたいと思う。
(委員長)  この件につきましては、協会の宿題ということにさせていただく。
(オブザーバー)  「必要に応じ自治体よりヒアリングを実施」とあるが、採択の可能性のあるものだけをヒアリングを行うのか。
(協会)  提案内容によっては、(電話等で)理解できる場合と、ヒアリングした方がよい場合とがあると思われますが、基本的に提案内容が分かればよいと思っています。
(オブザーバー)  採択の可能性のある提案のみヒアリングを行った場合、再提案(再申請)がやりやすくなるのでないか。
(協会)  協会として初めてのことでありますので、できるだけ各空港がどのようなことを考えているかを誠実に聞いた方がよいと思っています。
(委員長)  初年度であるので、試行錯誤しながら実施し、これを続けるならば必要に応じて対応しなければならないところが出てくるのではなかろうかと思う。
  議題2の「コンテスト方式による空港周辺地域活性化活動・空港利用促進事業募集要項」は、この事業の主旨が活きるような文言の修正・追加等を行うことを前提として、募集要項を発表することについては委員長、事務局に一任でよろしいか。
(委員)  異議なし。
3、議題3,平成26年度における主な環境整備事業一覧(概要)

協会から、議題3に関する資料に基づき説明がありました。

(委員長)  報告事項であるため、了承でよろしいか。
(委員)  異議なし。